Vol.12 素肌密着 クレンジング基礎講座

@chulala

2008年02月11日 23:15

暦の上では立春も過ぎましたが、まだまだ寒さ厳しい毎日が続きます。じ〜〜んと手足の冷えを痛感。温かいくつ下や手袋でカバーすれば保護することができますが、顔には服を着せるわけにはいきません。
ならば!と、ファンデーションでしっかりカバーすれば、外敵刺激からお肌を守れるのですが、問題はその後のメイク落とし。
肌トラブルの原因にあげられる一つの“クレンジング”について、一緒に考えたいと思います。

洗顔の方法や回数に違いがあるものの、洗顔をしたことがない人はまずいないでしょう。
また、お湯か水で洗顔はしても、洗顔料は一切使わないという人も中にはいます。

クレンジングできれいにしておかないと、

  • 肌表面には、皮脂や汗などの分泌物・メイク・ホコリ・垢などが付着したまま
  • ターンオーバーも乱れる
  • バリア機能も低下
  • ゴワつき、くすみの原因
  • 肌のキメが整い水分蒸発を抑えている。
  • バリア機能も働き、外的刺激を防ぐ。
  • 細胞一つ一つが元気な状態。
  • 古い角質がはがれていく正常なターンオーバー

肌表面は、剥がれ落ちてゆく角片に皮脂や汗などの分泌物が混ざり合っていて(皮脂膜)、そこにメイクをし、さらに外からのホコリや微生物などが垢や汚れとなり付着しています。
洗顔・クレンジングをしなければ、剥がれ落ちるべき汚れが表皮にとどまって、付着し続けたメイクや汚れによって皮膚を刺激し肌トラブル(毛穴のつまり、吹き出物、色素沈着など)を引き起こします。また老化した角質により表皮が厚くなり、水分や栄養分が浸透しにくくなります。これでは、いくら化粧水やクリームを使っても美しい肌を保つことはできません。

よって、適切な洗顔料を使用して洗顔・クレンジングをすることは、皮膚に付着した垢や汚れ、メイクを効率よく取り除き、肌を清潔にすることで肌本来の機能を維持し、柔らかく潤いのある美しい肌を保つ重要なスキンケアの一つなのです。

ただし!

清潔を意識するあまり過度な洗顔・クレンジングは、脂質を取りすぎ、角質層を強制的に剥がすことになり、その結果角質層を修復しようとターンオーバーを早めることに。未熟な角質層ではバリア機能も低下し、外敵刺激や紫外線によるダメージも大きく影響します。朝・晩の1日2回の洗顔で肌を整えましょう。


  • めくれあがった角質から水分が蒸発。
  • 粉をふいた状態。
  • バリア機能が低下し外的刺激を受けやすい。
  • 乾燥が進行

洗顔・クレンジングを選ぶにあたっては、肌質に適した洗浄性はもちろん、NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質(セラミド)のバリア機能を損なわないものを選ぶ必要があります。
なぜなら、このバリア機能によってたっぷりの水分を維持し、潤いのある肌を保つ重要な部分だからです。

洗顔方法は、ゴシゴシと“こすりすぎない”こと。過度な摩擦により乾燥化が生じます。そして、十分なすすぎ。髪の生え際、小鼻、あごの下、耳のうしろまで汚れを残さないようにしましょう。

また、油分の多い洗顔料やクレンジングは、すすいでも油膜が残ってしまい、その後に使う化粧品が浸透しにくいことも。洗顔料・クレンジングは油分の少ないものがオススメです。


洗顔は古くから“美顔法”の一つと考えられていました。
クレオパトラは山羊の乳、マリー・アントワネットはぶどう酒、日本では米ぬかやうぐいすの糞、麹など、いろいろな洗顔法・洗顔料が伝えられています。
でも基本的に大事なことは、肌に負担なく使えること。さらに、毎日気持ちよく使えるというメンタルな作用も取り入れたいですね。朝は眠気をさまし、「今日も一日がんばるぞ!」と。夜はササっと汚れを落として、洗顔後のホッとしたやすらぎ感が得られるもの。自分らしい“洗顔スタイル”があっていいと思いますよ


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